【12月29日 AFP】1930年代の米映画『ターザン』シリーズに出演したチンパンジーの「チータ」が24日、80歳で死亡した。フロリダ(Florida)州の霊長類保護施設「Suncoast Primate Sanctuary」が28日、発表した。

 チータは、映画『類猿人ターザン(Tarzan the Ape Man)』(1932)と『ターザンの復讐(Tarzan and His Mate)』(1934)に出演した。

 なお、野生のチンパンジーの平均寿命は45年程度だという。

■嫌いな人にはフンを・・・

 1960年からチータの面倒を見てきた同施設によると、チータは指で絵を描くこととフットボールを見ることが好きだった。また、クリスチャン・ミュージックに慰められていたという。

 ある関係者は地元紙タンパ・トリビューン(Tampa Tribune)に、「彼は僕の気分を読むことができた。僕の気分が悪そうだとみると、いつだって僕を笑わせようとした。人間の気持ちがとてもよく分かっていた」と語った。

 チータは、人間のように直立歩行することもでき、その他の能力でも傑出していた。あるボランティアはこう証言する。「彼は人や物が気に入らないと、フンを拾って投げつけていた。9メートル離れた檻の中からも命中させることができたんだ」(c)AFP