【12月24日 AFP】北朝鮮・朝鮮労働党の機関紙、労働新聞(Rodong Sinmun)は24日、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の後継者となった三男の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)氏を軍の「最高司令官」として称賛する記事を掲載した。

 北朝鮮のメディアが正恩氏を最高司令官と表現したのは初めて。専門家の間では、これまでに多数の餓死者を出してきた「先軍政治」を継続するという意思を、北朝鮮政府が明確に示したものと受け止められている。

 韓国・東国大学(Dongguk University)の金龍見(キム・ヨンヒョン、Kim Yong-Hyun)教授は、正恩氏が軍を掌握したことを世界に示す狙いがあると指摘した。北朝鮮の国営メディアは19日、その力量が未知数の正恩氏を「偉大なる後継者」と呼んでいた。(c)AFP/Park Chan-Kyong

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