【12月17日 AFP】香港(Hong Kong)・新界(New Territories)の中学校で死んだ鳥の死骸から、致死率の高いH5型の鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が確認され、この学校は16日、休校の措置が取られた。

 保健当局によると、中学校の事務員の女性(48)が13日、校内で病気のユリカモメを拾った。香港ではこの時期ユリカモメがよく見られる。このユリカモメは翌日死んだため検査したところ、死骸からH5型の陽性反応が出た。

 この女性はこのユリカモメに素手で触っていた。その後、発熱、のどの痛み、下痢などの症状を訴えたが、検査ではH5型の陽性反応は出なかった。中学校は消毒作業のため閉鎖され、再開時期を決めずに休校とされた。保健当局では女性の他にもこの鳥と接触した人がいないか追跡している。

 香港では1997年、通常は鳥同士の間でしか感染しない鳥インフルエンザに人間が感染して6人が死亡した。この時は数百万羽の鳥が殺処分された。(c)AFP