【12月17日 AFP】年末商戦にあわせ、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の次世代携帯ゲーム機「プレイステーション・ヴィータ(PlayStation Vita)」が17日、海外に先駆け、全国で一斉に発売された。

 各地の販売店には、いち早く手に入れようとする買い物客が並んだ。東京・秋葉原の電気街では、午前中にすでに数百人の列ができた。

 価格はWi-Fiバージョンが2万4980円、3G対応モデルが2万9980円。5インチのマルチタッチ式有機ELディスプレー(OLED)を採用し、2つのカメラとGPS受信機能も搭載している。欧米では来年2月に発売される。
 
 ゲーム機市場はスマートフォンの登場で様変わりしつつある。2000年代中頃まで携帯ゲーム機市場のシェアをリードしていたのは、1989年に発売された任天堂(Nintendo)のゲームボーイ(Game Boy)で、そこにソニーの「プレイステーション・ポータブル(PSP)」が食い込んでいた。

 しかし、米アップル(Apple)の「iPhone(アイフォーン)」や、米グーグル(Google)のOS・アンドロイド(Android)を搭載した端末などのスマートフォン(多機能携帯電話)用ゲームが台頭し、ゲーム専用機の存在を脅かしつつある。(c)AFP