【12月14日 AFP】未来の宇宙旅行は、人や荷物を積んだロケットが飛行中の巨大旅客機から軌道へ向け発射される─―。米マイクロソフト(Microsoft)の共同創業者ポール・アレン(Paul Allen)氏が13日、新会社ストラトローンチ・システムズ(Stratolaunch Systems)が開発中の「宇宙旅客機」計画を発表した。

 この野心的なベンチャー事業について、関係者らは米スペースシャトル計画に続く次世代の宇宙旅行に革命をもたらすプロジェクトだと言い切っている。

 アレン氏の説明によると、ボーイング747(Boeing 747)のエンジン6基を使った史上最大のジャンボ機に、米宇宙開発ベンチャー「スペースX(SpaceX)」製のロケットを搭載し、積載した物品や衛星、そしていつの日か人間を、地球の低軌道に送り込むという。

 この巨大な宇宙旅客機の設計を手がけているのは、世界初の民間有人宇宙船スペースシップワン (SpaceShipOne) を設計した航空宇宙エンジニアのバート・ルータン(Burt Rutan)氏。米カリフォルニア(California)州のモハベ砂漠(Mojave Desert)で、現在は格納庫を建造する段階まで進んでいる。
 
 記者発表資料によると、最終的には総重量544トン、翼長117メートルを超える巨大旅客機が完成する予定。初試験飛行は2015年、初の打ち上げは早ければ2016年を目指しているという。(c)AFP/Kerry Sheridan