【12月1日 AFP】2020年夏季五輪招致を目指す東京五輪招致委員会(Tokyo 2020 Bid Committee)は30日、招致活動の象徴となるロゴを、立候補した他の5都市に先駆けて発表した。

 ロゴは日本で最も有名な桜の花の輪(リース)で、この輪には「再び戻る」というメッセージが込められている。

 1964年にアジアで初となる五輪を開催した東京の招致委員会は、2016年夏季五輪の招致活動ではブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)に敗れている。

 石原慎太郎(Shintaro Ishihara)都知事は、五輪招致が2万人の死者及び行方不明者を出し、原発危機をもたらした3月11日の東北地方太平洋沖地震の再建と再生の「大きな促進剤」となるだろうと声明を発表している。

 ロゴをデザインした女子美術大学(Joshibi University of Art and Design)4年生の島峰藍さん(Ai Shimamine)さんは、ロゴの発表式で「リースは「再び戻る」ことを象徴しています。日本が活気が戻ってきてほしい。五輪とパラリンピックが日本がそのきっかけとなれば」とコメントした。

 五輪招致には東京のほか、アゼルバイジャンのバクー(Baku)、カタールのドーハ(Doha)、トルコのイスタンブール(Istanbul)、スペインのマドリード(Madrid)、イタリアのローマ(Rome)が名乗りを挙げている。開催地は、2013年9月に行われる国際オリンピック委員会(International Olympic Committee、IOC)の総会で投票により決定される。(c)AFP