【11月25日 AFP】米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星「アクア(Aqua)」が11日に撮影した南極大陸沿岸沖のポリニア(海氷域の内側にできる海水面)。西側にあるのはロス島(Ross Island)で、米国のマクマード基地(McMurdo Station)にも近い。

 ポリニアは斜面滑降風により生じたと考えられる。この風は標高が高い内陸部から海に吹き下ろし、最大風速は88m/sとハリケーン並だ。

 この写真では、沿岸部の海氷が強風により沖合に流された。だが、ロス島と西側に続く山脈がこの風をさえぎるため、ロス島沖に海氷の吹き溜まりができている。また、ロス島東側の標高が低い地域からは風により海氷が吹き飛ばされている。

 ポリニアの北側の海氷は厚さが均一ではない。風となぎが交互に訪れた結果とみられる。(c)AFP