【11月15日 Relaxnews】もしも、あなたが目のかゆみ、鼻水などのアレルギー症状に苦しんでいるなら、その原因はほこりや花粉ではなく、アロマキャンドルや芳香剤にあるのかもしれない。

 前週、開催された米国アレルギー・ぜんそく・免疫学会(ACAAI)の総会で、アレルギーのある人たちは本人たちが考える以上にアロマキャンドルや芳香剤などに過敏に反応する可能性があるとの見解が発表された。

 ACAAIのスタンリー・ファインマン(Stanley Fineman)次期代表は、芳香剤やキャンドルは「アレルギー症状を誘発したり、既存アレルギーを悪化させるうえ、ぜんそくを悪化させる危険がある」と、同学会の声明文で述べた。

 ファインマン氏によると、芳香剤の香りは「爽やか」に感じられるかもしれないが、こうした製品の多くはホルムアルデヒド、石油蒸留物、リモネン、エステル、アルコールなどの揮発性有機化合物(VOC)を含んでいる。VOCは、小児ぜんそくリスクとの関連性が指摘されている物質だ。そのうえVOCは、目や気道の炎症、頭痛、めまい、さらには記憶障害を引き起こす危険性もあるという。

 また、「天然成分100%」をうたった製品や無香性の製品でも、有害な化学物質を放出する可能性があるという。

 ファインマン氏は、こうした危険を避ける最善の方法は「芳香剤が発する汚染物質にさらされないことだ」と語った。言い換えれば、ラベルに「グリーン」や「オーガニック」と書かれていようが、芳香剤やアロマキャンドルは一切使わず、窓を開けて換気することがベストということだ。(c)Relaxnews/AFPBB News