【10月27日 AFP】(一部更新)欧州連合(EU)のユーロ圏首脳会議は27日、金融機関が保有するギリシャ国債の価値を50%棒引きし、欧州金融安定基金(EFSF)の融資能力を1兆ユーロ(約105兆円)に増強することで合意した。

 また、ギリシャ債務危機による損失を吸収できるよう金融機関の中核的自己資本比率を上げる他、経済統治や財政規律の引き締めでも合意に至った。

 欧州銀行監督機構(European Banking Authority)は26日、金融機関が2012年6月までに求められた自己資本比率引き上げを行うためには、1060億ユーロ(約11兆3000億円)の追加資本が必要だとの試算を示している。

 金融機関側は数週間前から、ギリシャ国債の価値を21%削減する方針で合意していたが、最終的には首脳らの求めた50%削減を受け入れた。(c)AFP/Laurent Thomet