【10月24日 AFP】任期満了に伴うアルゼンチン大統領選挙は23日、開票率15.5%の時点でのな内務省発表によると、中道左派の与党・正義党(ペロン党)のクリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル(Cristina Kirchner)大統領(58)が53%を得票し、次点のエルメス・ビネル(Hermes Binner)候補(16.9%)に大差をつけて再選を確実にした。

 現職のフェルナンデス氏は、好調なアルゼンチン経済と、夫だったネストル・キルチネル(Nestor Kirchner)前大統領が1年前に急死したことへの同情票に支えられてきた。野党側が一枚岩で選挙戦に臨むことに失敗したことも手伝って、再選は確実視されていた。

 魅力的な容姿と鋭い舌鋒(ぜっぽう)で知られる。夫とは異なる対話重視型の政治姿勢で主要産業界や農業界との関係改善をはかって、ここ数ヶ月で支持を伸ばした。欧米経済の先行きが不透明な中、経済対策で最も安全とみられるフェルナンデス氏を有権者が選んだと言える。(c)AFP/Sophie Nicholson