【10月14日 AFP】(写真追加)米アップル(Apple)がスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏亡きあとに初めて発売する製品、スマートフォン(多機能携帯電話)の「iPhone 4S」が14日、オーストラリアや日本で発売された。

 iPhone 4Sを世界で最初に手にしたのはオーストラリアのアップルファンたちだった。シドニー(Sydney)のアップル旗艦店では、行列を作って発売を待っていた数百人がスタッフに拍手や歓声で迎えられるなど、まるでお祭りのような騒ぎだった。

 最初にドアをくぐったのは、3日前から並んでいたというシドニー在住のトム・モスカさん(15)。「スティーブ・ジョブズに敬意を表するためにがんばりました。彼の死は本当に悲しい」とAFP記者に語った。歩道には花で縁取られたジョブズ氏の写真が掲げられていた。

 東京・銀座にあるアップルストアにも長蛇の列ができていた。11日の朝からテント持参で並んでいるという列の先頭のイシナベ・リョウスケさん(24)は、何かを買うために並ぶのは生涯で初めて、と話した。ジョブズ氏が亡くなり、死後初めての製品ということもあり、並ぶことを決意したという。

 iPhone 4Sは同日、ドイツ、フランス、英国、米国、カナダでも発売される。今月末までにはさらに22か国で順次発売される。(c)AFP

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