【10月4日 AFP】国連(UN)世界知的所有権機関(World Intellectual Property OrganisationWIPO)のフランシス・ガリー(Francis Gurry)事務局長は、3日のスイス紙トリビューン・ド・ジュネーブ(La Tribune de Geneve)に掲載されたインタビューで、新聞は2040年までになくなり、デジタル機器に取って代わられるとの見通しを示した。

「それは1つの進化だ。いいことでも悪いことでもない。新聞は2040年までに消滅するということを示した複数の研究がある。米国では2017年に新聞がなくなるだろう」(ガリー氏)

 同氏は、米国では電子的な新聞が紙の新聞を販売部数で上回っていると指摘するとともに、複数の都市で書店の店舗数も減ってきていると述べた。

 問題になるのは収益を上げる仕組みだという。「記事を書く人たちに報酬を支払うための収益を編集者たちはどうすれば見つけられるか?」と問いかけたガリー氏は、「記事を書く人たちにお金を支払う仕組みとして、著作権制度は保護されなければならない」と述べた。(c)AFP