【8月19日 AFP】南部アフリカ5か国は18日、オカバンゴ・デルタ(Okavango Delta)とザンベジ川(Zambezi River)流域をカバーする巨大な自然保護区を設置することで合意した。

 アンゴラの首都ルアンダ(Luanda)で開かれた南部アフリカ開発共同体(Southern African Development CommunitySADC)首脳会議で合意されたもので、「世界最大の自然保護区が誕生する」と発表された。
 
 この「自然保護・観光地区」は、アンゴラ、ボツワナ、ナミビア、ザンビア、ジンバブエの一部地域にまたがり、フランスの半分以上の面積を誇る。世界有数のビクトリア滝(Victoria Falls)やオカバンゴ・デルタを含む14の国立公園・自然保護区が実質的につながることになる。首脳たちは、保護区の設置により豊かな生物多様性が守られ、エコツーリズムも促進されることを期待している。

 一帯はチーターやリカオン、ブラックセーブル、サイなどの希少種の生息地として知られ、ゾウも25万頭余りが暮らしている。(c)AFP