【8月18日 AFP】西インド洋のセーシェル当局は17日、ハネムーン中の英国人の花婿がサメに襲われて死亡した事件を受け、2つのビーチを閉鎖した。同国で観光客がサメに襲われ死亡するのは今月に入って2度目。

 警察によると、イアン・レッドモンド(Ian Redmond)さん(30)は16日午後、白砂の美しさで知られるプラスリン(Praslin)島のAnse Lazioビーチで海水浴を楽しんでいた際、サメに襲われ、腕と左足の一部をもぎ取られた。ボートで救出され、浜辺に運ばれたが、出血多量で死亡した。浜辺にいた新妻は、目の前で夫が襲われるのを、なす術もなくただ見守るしかなかったという。

 この一帯では、今月初めにも、ダイビングをしていたフランス人観光客がサメに襲われ、死亡する事故が起きている。

 当局は同じサメの仕業と見て、漁師たちにサメの捕獲を命じるとともに、Anse Lazio、Anse Georgette両ビーチでの遊泳を禁止した。さらに、サメをおびき寄せる恐れがあるため、ヨットや船からのゴミのポイ捨て禁止を徹底することを明らかにした。(c)AFP