【8月16日 AFP】米インターネット大手グーグル(Google)は15日、米スマートフォン・タブレット型端末メーカーのモトローラ・モビリティ(Motorola Mobility)を125億ドル(約9600億円)で買収すると発表した。

 基本ソフト(OS)「Android(アンドロイド)」を搭載したスマートフォン事業に乗り出す上でモトローラの強力な特許権を取得し、iPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)で先行する米アップル(Apple)など、競合各社からの特許権侵害の訴えに備える。

 アナリストらは、モトローラの買収はアンドロイド搭載スマートフォンメーカーの台湾HTC、韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)などにとっても大きな意味合いを持つと話す。

 モトローラはアンドロイド搭載タブレット型端末「Xoom」も製造していることから、あるアナリストは、今回の買収が「タブレット型端末市場を大きく揺るがした」と分析している。

 モトローラはテレビのセットトップボックスでは業界1位であることから、オンラインコンテンツと従来のテレビ番組を融合した「グーグルテレビ(Google TV)」の革新が一段と進むとの見方もある。(c)AFP/Chris Lefkow