【8月11日 AFP】ロシアの「タフガイ」、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は10日、黒海(Black Sea)沿岸にある古代ギリシャの植民都市ファナゴリア(Phanagoria)で海底に眠る遺跡を自ら探索し、6世紀のものと見られるつぼ2個を発見した。

国営メディアによると、スキューバダイビングに関しては新米のプーチン首相は、わずか2メートル潜ったところでこの大発見を成し遂げた。映像は、透み切った海の底に行儀良く並んだ2個のつぼ、つぼに向かって泳ぐプーチン氏の姿をとらえている。

陸に上がったプーチン氏は、待ち構えていた記者団に「お宝だ!」とにっこりほほ笑んだ。顔にはくっきりとマスクの跡が。「6世紀のものだそうだよ」・・・つまり、ローマ・ビザンチン時代の初期に製作されたことになる。つぼの中に何か残っていたかの質問には、「彼らは既に全部飲み干していたよ」と答え、次のように講釈した。「港で船に荷が積まれる時、つぼは割れることが多かった。そんな時は海に放り投げられていたんじゃないかな」

今回の探検は、大統領選を来年に控える中、大衆に力強さを誇示するパフォーマンスの一環ととらえられている。(c)AFP