【7月30日 AFP】ノルウェーの首都オスロ(Oslo)で29日、前週に起きた爆破・銃乱射事件の犠牲者の追悼式典が行われたほか、事件後初めて犠牲者らの葬儀が営まれ、国内各地で半旗が掲げられた。

 一方、2つの事件による犠牲者の数は、これまで発表されていた76人から1人増えて77人となった。

 追悼式典に出席したイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)首相は、「銃弾はノルウェーの若者たちを撃っただけでなく、ノルウェー全国民に衝撃を与えた」と弔辞を述べ、「民主主義に対する攻撃」と事件を糾弾した。

 このほか、ヨーナス・ガール・ストーレ(Jonas Gahr Stoere)外相も、オスロ近郊のNesoddenで営まれた18歳のクルド出身女性、Bano Rashidさんの葬儀に参列した。この女性はウトヤ(Utoeya)島で開かれていた労働党のサマーキャンプに参加していて銃乱射事件の犠牲になったが、ともに参加していた妹は難を逃れたという。母親は、「憎しみで応じるのではなく、より多くの愛で応じるべき」とノルウェー通信(NTB)に語った。

 オスロ中心部の車爆弾爆破とウトヤ島での銃乱射事件で犯行を認めているアンネシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Behring Breivik)容疑者(32)について、ノルウェー警察は、同容疑者の責任能力を判断する精神鑑定を行う精神科医2人を選任したと発表した。(c)AFP/Roddy Thomson

【関連記事】ノルウェー銃乱射の島から少女が母に送ったメール「みんなが死んでる」