【7月25日 AFP】国際原子力機関(IAEA)の天野之弥(Yukiya Amano)事務局長が福島第1原発の事故収束に向けた工程の進捗状況を把握するため25日、同原発を視察した。

 NHKの報道によると、天野氏はJRいわき駅で「IAEAとしてどのような協力ができるのか見極めたい」「さまざまなご苦労をされている現場の作業員の方々がどのような気持ちで日々、作業を行っているのか、しっかりと聞いてきたい」と述べた。

 共同通信(Kyodo News)によると、天野氏は東京電力(TEPCO)幹部から説明を受け、事故対応の作業拠点となっているサッカー・トレーニング施設、Jヴィレッジ(J-Village)も訪れた。今週末には政府関係者らと会い、原発の安全性について協議する。政府は天野氏と菅直人(Naoto Kan)首相との会談も調整している。
 
 IAEAは6月に発表した報告書で、福島原発事故後の日本の対応、特に原子力緊急事態にIAEAの規定に従って日本が行動しなかった点を批判した。(c)AFP/Hiroshi Hiyama