【7月15日 AFP】猛然と迫る牛の群れに追いかけられる度胸のない人でも、名高いスペインのサン・フェルミン祭(San Fermin Festival)の牛追いの熱狂と興奮を楽しめる「バーチャル牛追い」が、開催地パンプローナ(Pamplona)の「牛追い博物館(Museo del Encierro)」に登場した。バーチャルゴーグルとルームランナーを組み合わせたコンピューター・シミュレーションだ。

 博物館の創設者の1人、パウラ・ディアス(Paula Diaz)さんは、「世界で1つしかない、サン・フェルミンの牛追いシミュレーター。怖いとか、色々な理由で、牛追いをやってはみたいが、やったことがないという人はたくさんいます。そういう人たちに牛追いがどういうものか体験してもらえたら」と語っている。

 1万5000枚の実際の牛追いの画像を使用したこのシミュレーター、「どこに持って行っても、とても好評」だという。昨年マドリード(Madrid)で開かれた旅行フェアに出展した際には、訪れたフェリペ皇太子(Crown Prince Felipe)とレティシア皇太子妃(Princess Letizia)もゴーグルを試したが、ルームランナーの上に乗ることはやんわりと断っていた。

 スペイン北部ナバーラ(Navarra)自治州の街、パンプローナの聖人サン・フェルミンの祭りの牛追いは、スペインの牛追いの中でも最もよく知られ、毎年7月7日~14日の間、毎日行われるが、今年は8回の牛追いで43人が負傷した。

 死者が出ることもあり、最近では2年前に27歳のスペイン人男性が大勢の観客の前で、牛に首や心臓、肺を突かれて亡くなっている。(c)AFP

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