【7月12日 AFP】フランス・ブロワ(Blois)の自然史博物館に展示されていたサイの頭骨が盗まれたと、警察や博物館関係者が11日明らかにした。

 9日朝に出勤したスタッフが盗難に気付いたという。頭骨は19世紀のもので、重さは約100キロ。床をひきずって持ち出されたような痕跡があった。

 欧州ではここ数か月間、サイの頭骨が盗まれる事件が頻発している。3月にはフランス・ルーアン(Rouen)、6月にはベルギー・リエージュ(Liege)、前週には同国の首都ブリュッセル(Brussels)で、盗難事件が発生した。

 サイの角は、媚薬効果があると信じられている中国で珍重されている。一連の盗難事件の背景には、密売の横行があると考えられている。(c)AFP