【7月11日 AFP】米国のウィリアム・デイリー(William Daley)大統領首席補佐官は10日、米政府がパキスタンに対して行っている年間27億ドル(約2200億円)の軍事支援のうち、3割強に当たる8億ドル(約650億円)分の支出の凍結を検討していると、米ABCテレビの番組の中で認めた。

 米国とパキスタンの同盟関係は、5月2日に米特殊部隊がパキスタン国内で国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の指導者だったウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者を急襲・殺害して以来、急速に悪化している。

 6月にはヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官がパキスタン政府に対し、パキスタン側が何らかの形で米国を支援しなければ米国の対パキスタン軍事支援が滞る可能性があると警告していた。(c)AFP/Ted Goldman