【7月1日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は1日、NBA選手協会(NBA Players Association)側との新たな労使協定の交渉が決裂したため、午前0時1分からロックアウト(施設封鎖)を開始した。これにより、NBAは停止状態となり2011-12シーズンに影響が及ぶ可能性が出てきた。

 30日に3時間に渡って行われた協会側と選手側による交渉がまとまらず、NBAチームのオーナー側が1シーズン50試合にまで短縮された1998-99シーズン以来となるロックアウトを命じた。ファンには、予定通りに11月1日ごろに新シーズンが開幕するか否かの疑問を残すこととなった。

 ロックアウトにより、チーム側はトレードやフリーエージェント選手の獲得、契約交渉も行うことができなくなる。また選手側は給料が支払われず、所属チームの施設の使用や監督らとの練習ができなくなる。

 NBAコミッショナーのデビッド・スターン(David Stern)事務局長と選手協会のビリー・ハンター(Billy Hunter)氏による交渉は、こう着状態を打破することはできずに終了。オーナー側は、30クラブ中8クラブのみが黒字で、クラブは選手の給与カットや現実的なサラリーキャップ(給与上限)を求めていると表明した。

 スターン氏は、クラブ側は総額で年間3億ドルの損失を出しており、オーナー側と選手側の金銭面での提案の条件には大きな隔たりがあると語っている。(c)AFP