【6月24日 AFP】古代エジプト第4王朝のクフ王(King Khufu)のために建造され、4500年以上もギザのピラミッド脇に埋められていた大型木製船「太陽の船(Solar Boat)」の2隻目の発掘作業が23日、カイロ郊外ギザ(Giza)で始まった。

 早稲田大学とエジプト政府によるチームが発掘および復元作業を行う。発掘準備は過去2年間をかけて行われてきた。23日、発掘チームは1個目の石ぶたを取り除いた。

 古代エジプトでは、「太陽の船」は死後の世界で王を運ぶと信じられて造られ、王とともに埋められた。

 発掘が開始されたのはクフ王のために造られた「太陽の船」の2隻目。1987年、大きな石坑の中に収められ、重さ16トンの巨大な石ぶた41個でふさがれているのが発見された。

 1隻目の「太陽の船」は13年かけて復元作業が行われ、1982に完成。ピラミッド脇の博物館に展示されている。2隻目も復元が完了すれば、同じ博物館に展示される予定だ。(c)AFP