【6月22日 AFP】英警察当局は21日、ハッカー集団「ラルズ・セキュリティー(Lulz Security)」が米中央情報局(CIA)や米上院、ソニー(Sony)などのウェブサイトをこの1か月で立て続けに攻撃した事件に絡み、19歳の少年を逮捕したと発表した。捜査には米連邦捜査局(FBI)も協力したという。

 英警察のサイバー犯罪チームが20日、イングランド南東部エセックス(Essex)州ウィックフォード(Wickford)の自宅で、コンピューターへの不正侵入や詐欺などの容疑でライアン・クリアリー(Ryan Cleary)容疑者を逮捕したという。

 現在、ロンドン警視庁で取り調べが行われているという。

 クリアリー容疑者の逮捕について、ラルズ・セキュリティーは、ツイッター(Twitter)の公式アカウント「LulzSec」上に、あざ笑うかのようなコメントを掲載した。「われわれの誉れ高いリーダーが逮捕されたらしい。一貫の終わりだぁ・・・いや待て、われわれは全員、まだここにいるぞ!いったい、どこの哀れなやつを捕まえたんだ?」

 クリアリー容疑者の母親はBBCの取材に対し、「息子は12の頃からコンピューターの世界に入り浸っていた」と話している。(c)AFP/Danny Kemp