【5月16日 AFP】オーストラリアで大流行している、腹ばいの写真を撮ってインターネットに投稿する「プランキング(planking)」という行為で、ついに死者が出た。警察は犠牲者が増える恐れもあるとして懸念を示している。

 プランキングとは、さまざまな場所で両腕をまっすぐに伸ばして体側に付けた状態で腹ばいに横たわり、その写真や動画をインターネットに投稿するというもの。

 数百のプランキング動画や写真を集めたフェイスブック(Facebook)のページ、「Planking Australia」は5万5000人のファンがいるほどの人気を博している。

 だが、なかには線路やエスカレーター、オートバイの上など危険を伴う場所でプランキングをする人の写真もみられ、15日早朝にブリスベーン(Brisbane)で建物の7階のバルコニーでプランキングをしていた男性が転落死してしまった。

 地元クイーンズランド(Queensland)州警察は、「恐れていたことが起きてしまった」と話したが、この男性がプランキングによる初めての死者かどうかは不明だという。死亡した男性はこの日、帰宅する途中で、もう1人の人物と一緒にさまざまな場所でプランキングをしていたという。

 クイーンズランド州では前の週にも、パトカーの上でプランキングをした20歳の若者が、正当な理由なく警察の装備を使った容疑で逮捕されていた。警察は、危険な場所でのプランキングが過熱すれば、死傷者が増える恐れがあると危惧している。(c)AFP