【5月13日 AFP】世界最高峰エベレスト(Mount Everest、8848メートル)登頂を目指していた日本人男性が12日午後、サウス・コル(南麓)と頂上との間の地点で死亡した。高山病が原因とみられる。

 ネパール政府関係者が、ベースキャンプからAFPに電話で明らかにしたところによると、死亡したのは尾崎隆(Takashi Ozaki)さん(59)で、標高8400メートルの「エベレストのバルコニー」と呼ばれる地点まで到達した後、下山する途中で問題がおきて死亡したという。

 尾崎さんは数年前、チベット側からのエベレスト登頂に成功しているという。

 今年に入ってからのエベレストでの死者は尾崎さんで3人目。9日には世界最高齢でのエベレスト登頂を目指していた82歳の元ネパール外相が死亡。5月始めにも、米国人の登山家、リック・ヒッチ(Rick Hitch)さん(55)が死亡している。

 5月はネパール側からのヒマラヤ登山のピークで、2011年に入ってから、約100人がエベレスト登頂に成功している。

 一方、これまでにエベレスト登頂を目指して300人あまりが命を落としている。(c)AFP