【5月10日 AFP】自転車競技選手のワウテル・ウェイラント(Wouter Weylandt、26、ベルギー)が9日、第94回ジロ・デ・イタリア(2011 Giro d'Italia)の第3ステージ出場中に事故死した。所属チームのレオパード・トレック(Leopard-Trek)が確認した。

 現場はゴールの手前約25キロのボッコ(Bocco)峠の下り坂で、左ペダルが道路脇の壁にぶつかって転倒し、約20メートルほど坂道を転がり落ちたという。ウェイラントは血だらけとなり、意識不明に陥った。病院に救急搬送するためのヘリコプターが呼ばれたが、適当な着地地点を見つけるのに手間取り、その間レース付きの医師らが心臓マッサージなどを施したが、命を救うことはできなかった。

 ウェイラントは2006年にプロに転向後、ベルギーのチームクイックステップ(Quick Step)に加入し、前年はオランダ・ミデルブルフ(Middelburg)で行われたジロ・デ・イタリア第3ステージで優勝した。今シーズンの始め、ルクセンブルクのレオパード・トレックに移籍していた。(c)AFP