【5月5日 AFP】カナダ・アルバータ(Alberta)州で前月29日、パイプライン破断による原油流出事故が起きたが、ビーバーが作ったダムが被害拡大の食い止めに一役買っていたことが分かった。同州環境当局者が4日、語った。

 原油流出事故は4月29日、先住民族の暮らすリトルバッファロー(Little Buffalo)村からわずか7キロの地点にあるプレーンズ・ミッドストリーム・カナダ(Plains Midstream Canada)社のパイプラインで発生し、計2万8000バレルが流出した。

 流出原油は近隣の川に流れ込みかけたが、ビーバー・ダムとたまり水によって汚染拡大が食い止められたという。

 地元環境当局責任者のロブ・レナー(Rob Renner)氏は、電話取材に対し、「その地域にビーバー・ダムがあり、原油流出の初期封じ込めに役だったのは事実だ」と語った。

 パイプラインの破断箇所はすでに隔離に成功しており、原油流出も止まったという。(c)AFP

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