【4月29日 AFP】スウェーデン最高裁は27日、少数民族サーミ系住民に対し、伝統的な放牧で飼育するトナカイが他人の私有地内で草を食べる権利を認める画期的な判断を下した。

 地主らは、放牧されたトナカイが自分の敷地に入ってくるのは不法侵入だとして、3つのサーミ人の町を訴えていた。しかし最高裁は、これらの町のサーミ人には、トナカイたちに私有地で草を食べさせる権利があるとして、原告の訴えを棄却した。

 伝統的なトナカイの放牧は、維持が難しくなってきている。(c)AFP