【4月9日 AFP】米大リーグ(MLB)、タンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)のマニー・ラミレス(Manny Ramirez)が8日、MLBの薬物規定に関する通知を受け、現役引退を表明した。

 通知の内容は明らかになっていないが、スポーツ専門サイトESPN.comやニューヨーク・タイムズ(New York Times)などの米国メディアは、ラミレスは禁止薬物に陽性反応を示し、再犯として100試合の出場停止処分が科せられるところだったと報じている。

 MLB機構は同日、ラミレスがMLBの薬物禁止プログラムに関する通知を受け、そのまま引退する旨を伝えてきたと声明を発表している。

 ラミレスは、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)所属時にも薬物違反により50試合の出場停止処分を受けている。

 ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)所属時にはチームのワールドシリーズ制覇に2度貢献(2004年、07年)し、2004年の同シリーズではMVPを獲得したラミレスは、今シーズン開幕を前に1年200万ドル(約1億7000万円)でレイズと契約し、最も恐れられる打者としての返り咲きを目指していた。

 38歳を迎えたラミレスは今シーズン、5試合に出場し17打数1安打。レイズによれば、家庭の事情により今週はじめからチームを離れていた。

 ESPNdeportes.comに対してラミレスは「気楽になった。(自分にとって)何がベストなのかは神様が知っている。これで俺は公式に引退した野球選手だ。父親とスペインへ旅に出るつもりさ」と語っている。(c)AFP