【3月17日 AFP】オーストラリア・シドニー(Sydney)の少女が16歳の誕生日を祝うホームパーティーにSNS大手フェイスブック(Facebook)を通じて友人数人を招待したところ、約20万人から出席の返事が来てしまった。そのためパーティーを中止せざるをえなかったと、15日の現地紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)が報じた。

 少女の父親は同紙に次のように説明した。少女は、個別に招待する時間がなかったため、フェイスブックを通じて一括して招待することにした。「友達を連れてきてもいいよ」と付け加えたメッセージを投稿したが、部外者の閲覧を防ぐためのプライバシーの設定をしていなかった。

 その結果、投稿から24時間以内に2万人から出席の返事が寄せられ、この数は15日までに約20万人に達した。少女の住所も公表されてしまったことから、少女は本当に大勢の人が家に来てしまうのではないかと心配し始めたという。

 そのため父親は、フェイスブックに当該ページの削除を依頼し、自宅周辺のパトロールを要請した。テリー・ダルトン(Terry Dalton)警部補は豪ABCラジオに、「パーティーが開催されることはない。自宅付近に現れた者はわれわれのパトカーだけを目にすることになるだろう」と話した。

 警察は、少女の投稿は「正体不明の人物」により再投稿され、その後再投稿が繰り返されていったものと見ている。

 同国では2008年にも、メルボルン(Melbourne)に住む当時16歳の少年が親の留守中にパーティーを開こうとしてSNSのマイスペース(MySpace)を通じて友人を誘ったところ、プライバシーの設定をしなかったために500人ほどが自宅に殺到。騒ぎを鎮めるために警察と警察犬が呼ばれる事態となった。(c)AFP