【3月13日 AFP】米地質調査書(US Geological SurveyUSGS)は12日、東北地方太平洋沖地震で日本の位置が約2.4メートル移動したと発表した。

 USGSの地質学者、ケネス・ハドナット(Kenneth Hudnut)氏によると、衛星利用測位システム(GPS)の観測点の1つが2.4メートル動き、日本の国土地理院(Geospatial Information Authority of JapanGSI)から提供された地図を見ると、広い範囲にわたって位置がずれたことが分かるという。

 USGSの地震学者、ポール・アール(Paul Earle)氏は、この数値はおおむね予想通りだと話す。「これほどの巨大地震だと大きく動く。断層がある場所では20メートルほど動いているだろう」

 同様の動きは2004年12月にインドネシア・スマトラ(Sumatra)島沖で発生したマグニチュード(M)9.1の地震や、2010年2月にチリ沖で発生したM8.8の地震でも起きたが、2010年2月にハイチで発生したM7.0の地震では起きなかったという。

「マグニチュード7.0というのは、今回日本で発生した地震よりもかなり小さい。日本ではハイチの本震より大きな余震が起きている」(アール氏)。(c)AFP