【3月1日 AFP】約5300年前の男性のミイラ「エッツィー(Oetzi)」(通称:アイスマン、Iceman)が1991年に発見されてからことしで20年になるのを記念して、1日からイタリア北部ボルツァーノ(Bolzano)にある南チロル考古学博物館(South Tyrol Museum of Archaeology)でアイスマンの復元模型の展示が始まった。

 オランダの専門家アドリー・ケニス(Adrie Kennis)氏とアルフォンス・ケニス(Alfons Kennis)氏が、骨格の3D画像や最新の法医学の技術を使って、生きていた頃のエッツィーを再現した模型を製作した。

 エッツィーは1991年9月19日、イタリア北部・南チロルのエッツタール・アルプス(Oetztal Alps)のシュナル谷(Schnal Valley)氷河で発見され、地名にちなんで「エッツィー」と名づけられた。身長160センチ、体重は50キロで、生存当時の男性の平均に近いとされる。現代に生きていれば、靴は欧州サイズの38を履いていたことだろう。

 最近の研究で死亡時の年齢は45歳前後と推定されている。また発見当初、目の色は青だったと考えられていたが、これも研究により覆され、今回の展示では茶色になっている。

 エッツィーの復元模型は同博物館で2012年1月15日まで展示される。また4月にはエッツィーのDNAの解析結果も発表される見込みだ。(c)AFP

【参考】南チロル考古学博物館「エッツィー」(アイスマン)のページ(英独伊)