【2月22日 AFP】ユネスコ(UNESCO)のイリナ・ボコバ(Irina Bokova)事務局長は21日、ペルーの世界遺産「マチュピチュ(Machu Picchu)遺跡」について、遺跡保護のため、観光客の入場制限を行う必要があるとの見解を示した。

 ペルーを訪問してアラン・ガルシア(Alan Garcia)大統領と会談したボコバ氏は記者団に、「マチュピチュは観光地として成功を収め、(観光客の)関心が極めて高い。だが自らその成功の犠牲になっている。ユネスコもペルー国民も、マチュピチュを保護することに関心がある」と述べた。

 さらに、気候変動という「危険な」要因もマチュピチュをむしばんでいるとし、マチュピチュ遺跡の保護に向けた計画を策定する意向を示した。計画の発表時期については明らかにしなかった。
 
 マチュピチュ遺跡については、付近の森林が伐採されたことによる地滑りの危険性も指摘されている。(c)AFP