【2月19日 AFP】アリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領の退陣を求めて前週から反政府デモが続くイエメン各地では、18日もデモ隊と治安部隊が衝突、タイズではデモ隊に手榴弾が投げ込まれ2人が死亡した。

 情勢が混乱している都市タイズ(Taez)では、手榴弾による攻撃で反政府デモの参加者2人が死亡した。手榴弾が爆発したのは金曜礼拝の後、サレハ大統領の退陣を求めて前週から続くデモに数百人が合流したタイズ中心部。ある地元自治体関係者はAFPに、政府の公用車であることを示すナンバープレートをつけた車からデモ隊に対し、手榴弾が投げつけられたと語った。2人が車内にいたが、「彼らの政治的な所属関係はわれわれには分からない」と述べた。

 また南部の都市アデン(Aden)でも、激しい衝突でデモの参加者4人が死亡した。医療関係者らによると、アデンの数か所で警官隊がデモ隊に発砲した際の犠牲者だと言う。前週13日からの同市での死者は10人に達している。

 首都サヌア(Sanaa)でもデモ隊と治安部隊の衝突が起こり、デモの参加者4人が負傷した。報道関係者も治安部隊に殴られたと言う。(c)AFP/Jamal al-Jaberi

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