【2月18日 AFP】ベルギーは17日、内閣不在249日目を迎え、イラクを抜いて不名誉な世界最長記録を達成した。各地で、同国名物のフライドポテト「フリット」をシンボルとしたデモが行われ、大勢の若者たちがフリットを食べたり下着姿になって政治家らに抗議した。

 ベルギーではオランダ語圏の北部とフランス語圏の南部出身の議員の対立で連立協議が難航し、前年6月の総選挙から8か月経っても新政権が発足していない。

「フリット革命」と銘打ったデモは首都ブリュッセル(Brussels)、ゲント(Ghent)、ルーベン(Leuven)などで行われ、主催者によると約5000人の若者が参加。「分裂反対」を訴え、温かいフリットを無料配布する列に並んだ。

 ゲントでは、気温6度の寒空のなか、若い男女が下着姿で新政権発足を要求。ある女子学生は「政治家たちに行動を起こせとの合図を送るために脱いだの。彼らを信用し、票を投じたのに。何か行動すべきよ!」と訴えた。(c)AFP/Philippe Siuberski and Roddy Thomson

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