【2月10日 AFP】英イングランド中部レディッチ(Redditch)の区議会が8日、火葬場の廃熱を隣接するレジャーセンターの温水プールに再利用する計画を承認した。区議会側はエネルギーの有効利用だと主張している。

 新設されるレジャーセンターと火葬場とを繋ぐ配管工事は年内に始められる見込みだが、英国第2の労働組合ユニゾン(Unison)はこの計画について「悪趣味」「侮辱的で無神経だ」と非難している。

 批判に対し区議会側は、事前調査では最大9割の地元住民が計画に好意的だったと反論。「回答を寄せた多くは、区議会の非常に革新的な路線を称賛し、計画をめぐって率直な意見交換をすることに前向きだった」「欧州の一部、特にスウェーデンでは一般的に行われていることだ」と述べている。

 区議会によると、この廃熱利用で年間1万4000ポンド(約186万円)を節約できるという。こうした試みは英国では前例がない。(c)AFP