【1月23日 AFP】ニュージーランドの女性(44)が軽い心臓発作を起こした原因は「キスマーク」だったことが分かった。

 医学専門誌、ニュージーランド・メディカル・ジャーナル(New Zealand Medical Journal)に掲載された報告によると、この女性は前年テレビを見ているときに左腕を動かせなくなり、オークランド(Auckland)の病院の緊急外来を受診した。

 軽い心臓発作を起こしたと診断されたが、最初その原因は分からなかった。しかし、医師たちは頚部の動脈付近に数日前に付けられたというキスマークがあるのに気付いた。

 治療した医師の1人は現地紙クリスチャン・プレス(Christchurch Press)に、「キスマークがあるということは、かなり強く吸われたと考えられます」と語った。「血管の内側に小さな傷ができて、キスマークの下の動脈に血栓が生じたのでしょう」。この血栓が心臓に入ったことが、左腕が動かなくなった原因だとみられている。

 この医師は「文献を調べましたが、キスマークが原因でこの種の症状を起こしたという症例は見つかりませんでした」と語った。女性は抗凝血剤による治療を受け、すでに回復している。(c)AFP