【1月3日 AFP】スペインの宝くじで900万ユーロ(約9億7000万円)を当てながら、当選券をゴミ箱に捨ててしまった男性が、間一髪で賞金を手にすることができそうだ。

 バスク(Basque)地方で宝くじ販売店を営むイグナシオ・ゴンザレス(Ignacio Gonzalez)さんは、視覚障害者のための慈善団体「ONCE」が運営する宝くじを、友人14人と共同購入。12月31日の当選発表で、購入したくじ券が当たったことを確認し、大喜びした。

 ところが、新年から幸先が良いと喜んだのもつかの間、ゴンザレスさんはすぐさま奈落の底へ突き落とされることに。家中を探し回っても、当選くじが見つからないのだ。望みも尽きかけた所でゴンザレスさんは、屋外に出したゴミ箱のことを思い出した。

 2日のスペイン紙ABCによると、ゴンザレスさんは通りに置いたゴミ箱に突進。通行人が驚きの目で見つめるなか、ゴミ箱の中身をためらいなく路上にぶちまけると、ゴミをあさりまくって、ようやく当選券を探し出した。

 友人との分け前は、1人あたり約60万ユーロ(約6500万円)。「もし当選券を見つけられなかったら、友だちに八つ裂きにされるところだったよ」とゴンザレスさんは胸をなでおろしている。(c)AFP