【12月22日 AFP】小鳥のようにさえずるマウスを作製したと、大阪大大学院生命機能研究科の八木健(Takeshi Yagi)教授らのチームが21日発表した。

 研究チームは、遺伝子操作により、DNAの複製能力が低く突然変異を起こしやすいマウスを作製。これらのマウス同士を数世代にわたり交配させたところ、赤ちゃんマウスの中に、鳥のようにさえずるものを発見した。

 内村有邦(Arikuni Uchimura)特任研究員は、突然変異は進化の推進力だと話す。この「シンギングマウス」は偶然の産物だが、このような特質は子孫に引き継がれていくという。

 研究チームは、今後の研究のため、「シンギングマウス」を既に100匹以上作製している。人間の言語がどのように進化したかを探る上で、これらのマウスが貴重な手がかりを与えてくれるものと期待している。(c)AFP/Miwa Suzuki

【動画】小鳥のようなマウスの鳴き声(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)