【12月14日 AFP】ロシアでは、家庭内暴力(DV)で63分ごとに1人の女性が命を失っているとの統計結果を、女性支援団体「ANNA」が13日、発表した。

「ANNA」によると、ロシアでは毎年、65万人以上の女性が夫や家族から家庭内暴力を受け、うち1万4000人の女性が死亡している。これは63分に1人が死亡している計算になるという。

 内務省がDV統計の公表を始めたのは2008年だが、「ANNA」のマリーナ・ピスクラコワ(Marina Pisklakova)代表によると、DV被害者の数は1995年以降、ほぼ横ばいで推移しているという。

 英女性支援団体「Refuge」がまとめた英国のDV統計によると、英国人女性がDVで死亡する割合は3日に1人で、ロシア女性のDV被害は際だって多い。

 その要因は、ロシアが家父長社会であることが一因ではないかとピスクラコワ代表は推測する。夫婦間でささいな争い事が生じた場合に、女性側が夫が暴力をふるうことを当たり前と考えがちだからだ。

 ロシア政府も家庭内暴力の問題を認識しているが、ほとんど対策はとられておらず、人口1000万人のモスクワでさえ、DV被害女性の避難用シェルターは、わずか35人の受け入れ態勢しか整備されていないという。(c)AFP