【11月29日 AFP】仏パリ(Paris)で開かれていた「大西洋まぐろ類保存国際委員会(International Commission for the Conservation of Atlantic TunasICCAT)」の年次会合は27日、乱獲による個体数激減が懸念されている東大西洋のクロマグロについて、2011年の漁穫枠を今年の1万3500トンから1万2900トンに削減することで合意し、10日間の日程を終えた。

 フランスのブリュノ・ルメール(Bruno Le Maire)食料・農業・漁業相は声明で、この漁穫枠で2022年までにクロマグロの最大持続収量を実現することができるとの見方を示した。

 ICCATの海洋学者らは、この目標の達成確率は70%との試算を提示するとともに、試算に利用したデータにはむらがある点も指摘した。環境保護団体は、目標が達成できない確率が30%あるというのはリスクが大きすぎると批判している。(c)AFP/ Marlowe Hood