【11月11日 AFP】米航空機大手ボーイング(Boeing)は10日、次世代ジェット旅客機、B787「ドリームライナー(Dreamliner)」の試験飛行を中止すると発表した。前日の試験飛行で、客室内で煙が発生し、米テキサス(Texas)州に緊急着陸した事態を受けたもの。

 同社によると、9日の試験飛行中に火が発生し、客室に煙が充満した。火は緊急着陸前に消し止められた。発火地点については調査中という。

 シアトル(Seattle)の本社で会見した広報担当者は、「事故ではなく偶発的な出来事だった」と強調した上で、2009年12月に始まった試験飛行の中では最も深刻な事例だとして試験飛行の中止を発表した。再開時期は未定で、原因が究明されるまでは地上での試験のみを行うという。

 同機の納入時期に影響があるかは不明だ。1号機は2008年上半期に全日空(ANA)へ納入予定だったが、現時点で2011年2月ごろまで延期されている。(c)AFP/Delphine Touitou