【10月11日 AFP】太平洋のパプアニューギニアで行われた調査で、白いしっぽのネズミや長い鼻を持った小さなカエルなど、200種以上の新種の生物が発見された。米環境保護団体コンサベーション・インターナショナル(Conservation InternationalCI)の研究者らが6日、発表した。

 調査は小型機と小型ボート、ヘリコプターを乗り継ぎ、さらに歩いてようやく到達できるニューブリテン島と、ニューギニア島サザン・ハイランド(Southern Highlands)州の高原地帯で行われ、多くのほ乳類、両生類、昆虫、植物の新種が発見された。

 主席研究員のスティーブ・リチャーズ(Steve Richards)氏はAFPの取材に、ネズミの新種の発見について「現代において、哺乳類の新たな属を発見することは非常に素晴らしいことだ」と感想を語った。

 調査チームが発見した新種の数は、クモ目や昆虫の生物分類学上の目(もく)だけでそれぞれ100種以上。ほかにも「とても美しいネズミ」や、体長2センチの長い鼻を持ったカエル、明るい黄色の斑点を持ったカエルなどが見つかった。

 世界に現存する原生熱帯雨林は、アマゾンとコンゴ盆地、そしてパプアニューギニアのジャングルの3か所しかない。リチャーズ氏は、これらの地域が生物多様性の「宝庫」であると語った(c)AFP

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