【10月10日 AFP】(写真追加)元ビートルズ(Beatles)のジョン・レノン(John Lennon)の生誕70周年を祝う催しが9日、レノンらビートルズがシンガーソングライターとしてのキャリアをスタートさせた英リバプール(Liverpool)で行われた。

 マージー川(River Mersey)を見下ろすリバプールのシャヴァス公園(Chavasse Park)で行われた式典にはレノンの息子であるジュリアン・レノン(Julian Lenon)さん(47)と、レノンの最初の妻でジュリアンさんの母親であるシンシア(Cynthia)さん(71)も出席した。

 ジュリアンさんは出席者らに「父のため、そして平和を祈るため、ここに来ていただいたひとりひとりの方、そしてこのイベントに関わってくださった方にお礼を申し上げます」と述べた。シンシアさんはレノンの死を悼むのではなく、レノンの人生と、レノンが生んだ音楽を楽しんでほしいと語った。

 このイベントでは新しいモニュメントが公開された。米国の美術団体「Global Peace Initiative」の委託を受けた米国のアーティスト、ローレン・ヴォイアーズ(Lauren Voiers)氏が製作したもので、さまざまな色の平和のシンボルをあしらった球体の上に、音楽を表す意匠が配置されている。手のひらを空に向けた2つの手と、平和を象徴するハト、キーボードと白い羽根もある。ジュリアンさんは、白い羽根はレノンの精神のシンボルだと話す。

「父は、いつか自分が死んだとき、自分は大丈夫だということをわたしに教えることができるなら、その時は羽根のような形をしたもの、白い羽根で知らせる、と話していました」(ジュリアンさん)

■オノ・ヨーコさんはアイスランドのイベントに

 1980年12月にレノンが米マンハッタン(Manhattan)のアパートの外で銃撃されて死亡してからことしで30年。9日にはリバプール以外にも世界各地でレノンの生誕70周年とその業績を記念するイベントが行われた。

 妻のオノ・ヨーコ(Yoko Ono)さん(77)はアイスランドでのイベントに出席した。もっとも彼女は9日の英国紙タイムズ(Times)に掲載されたインタビューで、レノン本人は記念日を祝うのは好きではなかったと思うと語っている。

「最後の誕生日に彼はこう言いました。『僕が40になるなんて信じられないよ』。彼が誕生日を祝うのが好きだとは思いません・・・わたしは彼を70歳だとは思いません。彼はいつもその辺を気取って歩き回る、とても、とてもエネルギッシュな人でした。わたしにとって彼はいまでもそのままです。彼は骨格がしっかりしていたので、(生きていれば)いい年の取り方をしただろうと思います」

 オノ・ヨーコさんは9日夜にアイスランドの首都レイキャビク(Reykjavik)で「イマジン・ピース・タワー(Imagine Peace Tower)」に点灯した後、自らが率いるプラスティック・オノ・バンド(Plastic Ono Band)と息子のショーン・レノン(Sean Lennon)さんと共にコンサートを行う。イマジン・ピース・タワーは3年前に設置されたインスタレーションで、4000メートル上空にまで届く光のビームを発する。毎年レノンの誕生日である10月9日から命日である12月8日まで点灯される。

 レノンが現在の社会を見たらどう感じると思うかとの質問にオノ・ヨーコさんは、レノンはコンピューターを気に入って、音楽制作や世界の人とのコミュニケーションに使うだろうと述べるとともに、「暴力と戦争がいまだに続いていることに対して、とても、とても怒るでしょう」と語った。(c)AFP

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