【9月28日 AFP】食肉消費量の増加に伴い、2050年までに食肉生産量を倍増させる必要があると、アルゼンチン・ブエノスアイレス(Buenos Aires)で27日開催された世界食肉会議(World Meat Congress)で専門家が指摘した。

 Meat International Permanent Organization(食肉国際恒久化機関)所長で会議を主催したArturo Llavallol氏は、「世界人口が90億人に達すると予想される2050年までに持続可能な(年間)4億6000万トンの生産量をどう達成するかが課題だ」と述べた。

 世界人口の増加に加え、食肉の消費習慣も広まりつつある。国連の世界食糧計画(World Food ProgrammeWFP)は、中国における食肉消費量が30年前から4倍に膨らんだとする統計を会議に提出した。

 達成のカギとなるのは、気候変動や干ばつ、洪水など、畜産農家が直面するさまざまな脅威への対処だ。Llavallol氏は「地球をいたわり劣化を防ぐしか手だてはない」と話している。(c)AFP