【9月24日 AFP】米国で大発生し問題となっているトコジラミ(ナンキンムシ)の撲滅を話し合う「トコジラミ大学・北米サミット2010(BedBug University's North American Summit 2010)」が、21~22日の2日間にわたりイリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)郊外で開催された。

 サミットでは、数々の対策案が紹介された。たとえば、トコジラミを熱で退治する巨大ルームヒーターや、炭酸ガスで凍らせるスプレー、熱い湿気で殺すスチーマー、プラスチック製の堀、虫がベッドに入り込むのを阻止する障壁、ぴったりフィットのマットレスプロテクター、虫たちの隠れ場所を嗅ぎあてる専用訓練を受けたイヌなどだ。

 米国では、数十年前にほとんど絶滅したはずのトコジラミが大発生し、大学寮や軍の兵舎、集合住宅、オフィスビルなどを席巻し問題となっている。20日には、スポーツブランド「ナイキ(Nike)」のニューヨーク(New York)旗艦店「Niketown New York」までもを占拠した。

 NPO団体「全米害虫管理協会(National Pest Management Association)」によると、前年の南京虫駆除ビジネスは米国で2億5800万ドル(約220億円)の売り上げがあった。(c)AFP

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