【8月20日 AFP】米国の10代の若者の約5人に1人、人数にすると約650万人が難聴気味だとする調査結果が、17日の米医学誌「米国医師会雑誌(Journal of the American Medical AssociationJAMA)」に発表された。12年前から約3割増加したという。

 米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(Brigham and Women's Hospital)の研究チームは、12~19歳の1771人について、2度の聴力検査の結果を比較した。

 難聴と診断されたケースは、1988~94年に行われた最初の検査では約15%だったが、2005~06年に行われた2回目の検査では19.5%と、割合は31%増加した。「中程度または重い難聴」と診断されたケースは、約50%増加した。

 なお、難聴と診断された人の大半は「軽度の難聴」だったが、難聴と診断される確率は女子よりも男子の方が高いこと、貧困線以下の世帯の若者はそうでない若者よりも確率が高いことが明らかになった。 

 研究者らは、検査が行われた2つの期間において騒音暴露レベルの相違は認められないとしながらも、「携帯音楽プレーヤの使用で難聴リスクが7割高まる」とするオーストラリアの最近の研究結果を紹介している。(c)AFP