【8月10日 AFP】(写真追加)政府は10日午前、29日の韓国併合100年を前に、日本の植民地支配を謝罪する菅直人(Naoto Kan)首相の談話を閣議決定した。

 首相談話は、1910年から45年まで続いた日本の植民地支配がもたらした「多大の損害と苦痛」に「痛切な反省と心からのおわび」を表明し、「未来志向の日韓関係を構築していきます」としている。

 大筋では、1995年8月15日に社会党の村山富市(Tomiichi Murayama)首相(当時)がアジア諸国に対し「痛切な反省」と「心からのお詫びの気持ち」を表明した、いわゆる「村山談話」をほぼ踏襲する内容だ。

 韓国併合100年に加えて、韓国は15日に日本統治からの解放記念日「光復節」を迎えるが、これに先立つタイミングでの談話発表となった。

 今回の首相談話に関しては、過去の談話を繰り返しただけの「謝罪外交」にすぎないとして、与野党の保守系の政治家から批判の声があがっている。(c)AFP/Harumi Ozawa