【8月6日 AFP】1990年代に人気を博した米ヒップホップグループ、フージーズ(The Fugees)の創始者でミュージシャンのワイクリフ・ジョン(Wyclef Jean)氏が5日、自家用機でハイチに到着し、ハイチ大統領選挙への立候補を選挙管理委員会に届け出た。

「米国にはオバマ大統領がいる。ここ(ハイチ)はワイクリフを手に入れることになる」と、ジョン氏はハイチでの初めての正式なコメントを表明し、資金援助ではなく「チェンジのための力が必要だ」と支持者らに呼びかけた。

■ショーン・ペンは疑問を提起

 一方、米俳優のショーン・ペン(Sean Penn)氏は4日、ジョン氏の大統領選出馬について、本人の動機や選挙運動の支持者らに疑問があるとして水をさす発言をしている。

 ショーン・ペン氏は、1月12日のハイチ大地震以降、長い時間をハイチでの復興活動にあててきたが、米CNNのインタビューに対し、ワイクリフ・ジョン氏について、「重要な意見表明者」ではあるものの、ハイチの復興活動でジョン氏の姿を「見たことがない」と語った。また、ジョン氏には、ハイチ復興支援に集めた寄付金40万ドル(約3400万円)を着服した疑いもあると指摘した。

 ショーン・ペン氏は、ハイチ復興支援団体「J/P Haitian Relief Organization」を共同設立し、5万5000人規模のテントキャンプを運営している。(c)AFP